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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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蒲団・一兵卒
田山花袋

家庭があり知識も分別もある、世間に名を知られた中年の作家の女弟子への恋情――花袋は、主人公の内面を赤裸々に暴き立て、作者自身の懺悔録として文壇に大きな衝撃を与えた、日本自然主義文学の代表作。

これは中学校くらいのときからずっと気になっていたのですが、なかなか読む機会が見つからなかった作品です。

私の中にあった予備知識としまして、

『中年男性が家に若い女弟子を住まわせる話。男は密かに女弟子に想いを寄せるが、結果的に女弟子は出て行ってしまう。男は女弟子が使っていた蒲団に顔を埋めながら泣く』

というのがあったのですが、そのせいか勝手に

『人の蒲団のにおいを嗅ぐ変態の話』

という認識がずっと私の中にありまして…(汗)
読んでいてもずっと

こいつ、絶対変態だ…!

とか思ってしまいました。

とにかくどうしても変態としか思えなくてですね、読んでて何度キモいと言った事でしょう。(酷)
最初の方で「少なくとも男はそう思っていた」の所らへんでも
ほんとかよっ! お前が勝手に勘違いしてただけじゃねぇのかよ!
って思ってしまいました…。
芳子が誘っていたっていう所らへんでも、疑いの目…これはもしや、たちの悪いストーカー? 思い込みが激しい類の人たち?

そう疑いながら読むとほんとにただの気持ち悪いオッサンにしか見えなくて困りました。

けれど結局は芳子が悪女だったのかしらね。そんな気もしました。
さらっと読んだだけなので、もっとちゃんと読まないとわからないですが…

けれど変な色眼鏡のもとに読むと、何でもそのように見えてしまうから不思議です。
いかなる時でも色眼鏡が発動してしまう自分がなんだか寂しくなりました。

…もう既に本の感想ですらなくなってるな…(汗)
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