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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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ロマンス小説の七日間

あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、二十八歳の独身女性。ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語を依頼され、歯も浮きまくる翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。不可解な彼の言動に困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちを小説の主人公たちにぶつけてしまう。原作を離れ、どんどん創作されるストーリー。現実は小説に、小説は現実に、二つの物語は互いに影響を及ぼし、やがてとんでもない展開に!
注目の作家、三浦しをんが書き下ろす新感覚恋愛小説!

しをんさんの作品を全部読もう!
そんなわけで、今回はこれです。
しをんさんが書かれる、ロマンス小説・・・と思いながら読み始めたのですが、あまりロマンス小説っぽくなくて、安心しました。(笑)

翻訳(のはず)小説と、あかりの日常が交互になっている構成で、最初の方は翻訳ロマンス小説の所が読みにくかったのですが(ハーレクイーンとか普段読まないので、あの世界観についていけなかった/汗)だんだんあかりによって創作されていくお話に夢中になりました!(笑)
ウォリックを殺しちゃったあたり、爆笑です。
でも私も、ウォリックよりはシャンドスの方が好みですよ!

ちょっとしたネタ(胸毛とか)が、エッセイでのしをんさんを思い出させて、思わず噴出してしまいました。

最初の方を読んだだけで結末がわかりきってしまうあたりも、思わずつっこみがいれたくなりました。


やっぱり予想したとおりのラストシーンだ。これなら訳さなくてもいいんじゃないかしら。翻訳した一章分だけ印刷して、あとは全部白紙でも、きっと読者は的確にその後の展開をラストまで想像してくれる。


そんなことはないよ!的確に展開を想像できるのは、それなりに読書訓練を積んでいる人間だけだよ!

それにしても、現実の出来事によって、翻訳小説の内容があれほどまでも変わってしまうとは・・・!
しをんさんも、普通に小説を書いていて、気分によって凄い展開になってしまったりとか、ないのかしら?と、素朴な疑問が浮かんでまいりました。

それと、翻訳のロマンス小説が、原作を適度にカットしたりして作られているというのにも、驚きでした。きまった枚数に抑えるためや、日本の読者に合った記述に変えたりしているのですねー。す、すごい・・・。
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