彩雲国物語 花は紫宮に咲く

雪乃紗衣

長年の夢を叶え、晴れて彩雲国の女性官吏となった紅秀麗。
突然の大出世に驚いた街の人々からはちょっと敬遠され気味で、ショックを受けたりもしたけれど、ぐっとこらえて新しい環境に乗り込む決意をする。
…が、バリバリ男性社会の外朝は秀麗に冷たくて、正式配属前の新人研修もなんだか前途多難。
相変わらずな王様のすっとぼけた求愛をかわしつつ、ついに秀麗の戦いの幕が上がる！？
大人気極彩色ファンタジー第3弾！

今回もとても面白かったです。

秀麗の姿には、とても憧れを抱いてしまいます。
自立した女性って、凄い…！
お話の主人公ってば、大抵王様に見初められて結婚しちゃったりするんですけれど、守られるのではなく対等の立場にいたい、后の立場では駄目なのだ、と。
男性社会に入っていくのは、本当に大変なことですよね。
女性蔑視について、色々と考えてしまいました…。
昔、女性が官吏試験に受けられなかったように、選挙権だってなかったわけで、
今でも国によっては女性はただの子作りの道具にしか思われていないし、社会で女性が認められるには大変な努力が要ります。

顔を上げて頑張る秀麗の姿は、胸を打たれるものがあります。

そして、今回最大の見所は、「紅一族の襲来！」ですね！
強い…！強すぎる、紅一族！
黎深さんがめちゃくちゃ怖くって、格好良くて！
紅家と藍家が合わさったら、ほんとに国が潰れちゃうんじゃないでしょうか。
それにしても、どうしてこう、権力争い的なものに心惹かれてしまうのでしょうかね。

そして、ヒロイン秀麗のお相手は…？
これは毎回色々考えますね。
というか、この話はいい男がたくさん居て、居すぎくらい居て、迷いますね！（何が）いいなぁ、選り取り見取りで…
絳攸と秀麗が結婚、というのも、いいですよね。
前巻は静蘭を一押しでしたけれど、今回は絳攸を押しますね！
劉輝も好きは好きですけれども、どうしてもいじめたくなります。

今回は絳攸のことが色々わかって、絳攸を見直しました。
ただのツンデレじゃなかったんだ…！（失礼）
黎深さんとの関係がとても良いです。
ツンデレキャラは珀くんに譲り渡せばいいと思います！（笑）珀くんは結構お気に入りなのですけれど、これから出てこないのかしら…？

とにかく、早く次の巻が読みたいです。