忍者ブログ
超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
最新記事
(05/31)
(03/05)
(01/19)
(12/08)
(09/05)
(08/23)
(07/31)
ブログ内検索
[32] [31] [30] [29] [28] [27] [26] [25] [24] [23] [22]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大奥 2 (2)
よしながふみ

時は三代将軍・徳川家光の世。江戸に上った高僧・有功(ありこと)に、春日局の陰謀が…!?
僧侶だった男とひとりの少女との、純愛。
春日局が作る男女逆転大奥とは!?
男女逆転絵巻、待望の第二巻!

男女逆転大奥です。
1巻をノリで買ってしまって、2巻は買うかどうか迷っていたのですが、なかなか評判が良いみたいだったので買いました。

時代モノ(特に日本史)は良くわからない部分が多いのですが、わからなくても楽しく読めます。
でもわかった方がもっと楽しく読めるのだろうなぁ…ぶっちゃけ、どんな時代背景だったのか思い浮かべられません。(汗)
将軍とかも、さっぱりぽん…。
ゆとり教育世代だから、しょうがないかな…。(ぇ)

最初の方で赤面疱瘡の人の絵が気持ち悪くて、色々と後悔。
いやだってなんか気持ち悪くて…
けれど読んでいくうちにずんずんと話の中に引き込まれていきました。

途中まではきっと良い方向にむかっていくはず!と各登場人物に感情移入しながら読んでたのですが、どうにもやるせない方面ばかりに話が進んでいくので、「この話きっと誰も幸せにならないだろうな…」と思いながら読む事に変更。
だって、悲しすぎるじゃない…。
権力にはどうしても逆らえないのですね。力のあるものに従って行くしかない、そんな世界がそこにはありました。
ムチャな!横暴な!って思うのでけど、それが当たり前に行われていく…
そういう時代だったのですね。
なんだかやるせない。

有功どのは、格好良くてステキですね。天然女たらし!光源氏!
ああいう人ならささくれ立った心の持ち主をも、まぁるくしてくれるのではないでしょうか。
上様と有功の関係は見ていてハラハラさせられたり和んだり切なくなったり…上様はとても可愛いです。ツンデレ?(違)
今後どうなっていくのでしょう。
でもやっぱり真っ先に、幸せにはなれないんじゃないかと思ってしまいます。
このままゴロゴロと破滅へ向かっていくのなら、続きが読みたいような読みたくないような…

とにかく読み応え抜群で、本の装丁もステキですし、素敵な本でした。

ただひとつ…京都弁(?)にとても違和感が。
あれ、京都弁 ていうか 京言葉? ですよね。
何かちょっと違うんじゃないかなぁと思うのですけれど…昔はああいう言葉遣いだったのかしら。
いちおー京都に住んでいる者としては気になってしまいました。
PR
忍者ブログ [PR]