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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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喪の女王〈8〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
須賀しのぶ

さまざまな仲間たちの助けを得て、ようやく王宮からの脱出を果たしたカリエ。傷ついた体を癒す間もなく、エドやセーディラと合流するため再び旅を続ける。その頃バルアンは、神の山の噴火も意に介さずルトヴィア帝国への侵攻を決意し兵を進める。一方、帝国の崩壊を食い止めようと苦闘するドーンとグラーシカには運命の時が訪れ—。大河サバイバル・ファンタジー、感動のクライマックスへ。

終わり…ました…
全27巻。ほんっと壮大なファンタジーで…少女小説でここまでのものを私は今まで読んだことがありません。須賀さんが自分が少女小説で書きたかったことのすべてであるとおっしゃっていますが、ほんとにそれくらいの思いがなければ、ここまでのものは書けないのではないでしょうか…
世界のこと、宗教のこと、そこの生きる人々のことをここまで丁寧に書かれていたからこそ、涙したり笑ったりしながら物語に惹きこまれて、読者も27巻最後まで一緒に過ごすことができるのだと思います。

ただ、読んでいて「え、終わるの?これちゃんと終わるの?もしかして9巻が最終巻だったとか…?」とかなりハラハラしました(笑)。最後の方は若干強引に感じてしまうほどで。これも終わっちゃうのが寂しいからであり、もう少しじっくりカリエ達の物語と関わっていたかったという思いからくるものなのですけれど!
最終章は、誰が語り手なのか最初ほんっと混乱しました。え、生きてるの?あなた生きてるの!?と…(笑)
でも、明るく幸せそうに生きているカリエや、生き延びた仲間達の様子が伝わってきて、とても幸せな気分になれました。完璧なハッピーエンドなんかでは決してないとは思いますが、何だか私も強く生きていかなくっちゃならないなぁと思わせられる作品でした。
ただ、あの人はどうなったんだっけ…?と思う部分が…多数…
ちゃんと書かれていたのかも知れませんが、なにせ登場人物が…多いので…(汗)

またしばらくしたら読み返してみたい作品です。
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