超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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三島由紀夫
「私は無益で精巧な一個の逆説だ。この小説はその生理学的証明である」
女性に対して不能であることを発見した青年が、幼年時代からの自分の姿を丹念に追求するという設定のもとに、近代の宿命の象徴としての“否定に呪われたナルシシズム”を開示してみせた本書は、三島由紀夫の文学的出発をなすばかりでなく、その後の生涯と文学の全てを予見し包含した戦後文学の代表的名作である。
三島由紀夫さんの本を読むのはこれで3作目でした。
面白かった・・・!
大好きです。
とにかくはまった瞬間は
――この時から、私は近江に恋した。
の一文です。
というか、最初の方は設定的にも大変好みでありました。
寮制の男子校だなんて・・・!残念ながら主人公は自宅通いだったりもしましたけれど。
男同士で腕を組んでいても何ら怪しまれることもない環境だなんて・・・!素敵過ぎます。
しかも朝礼で寒風摩擦をするだなんて・・・!上半身裸の男が大勢だなんて・・・!(笑)なんて美味しい設定なのでしょう。
ヨコシマな目で読みつつ、近江との恋愛模様が描かれていくのかと思いきや、あっさり近江はいなくなってしまいます。ちょっと残念・・・
戦争の時期も出てきます。
戦争のイメージというと、ほたるの墓みたいな、ああいう食べ物もなくてものもなくて皆死にそうになっているイメージだったのですけど、この話ではそうでもなかったように思えました。
空襲がきても家は破壊されずに残っているし、ご飯も食べているみたいだったし、戦いにも行かずに工場で働いているし・・・。
戦時中と言っても、色んな環境があったのだなぁと思いました。
後半の見所は園子との関係ですかね!
好きだけれど、欲望をぶつける対象にはなり得ないという関係。
一緒にいるだけで満たされる。一緒にいたい。
けれどそういう対象じゃない。
ひとりの人間として大事で、一緒に時を過ごしたいと思う。
思った感情のままに逢瀬を続ける。
普通なら“男女の友情は成立するのか?”的な問題に発展しそうなところですけれど、この話の場合は恋愛対象が男性のみに向けられているのでね・・・そういう点から考えてみると、若干ややこしいです。
けれど別に普通に男友達もいるみたいですしね。・・・よくわかりません。
同じような“大事にしたい”っていう想いでも、相手が同性だったら友情で、異性だったら恋愛感情、っていう区切り方が一般だと思います。
けれど、そういう区切りに意味ってあるのかしら?とじわじわ思っています。
大事なものは大事だし。
そうやって区別する必要はないのかもしれませんよね。
園子との関係が読んでてわからなくなって、それでとても惹かれました。
面白かった・・・!
大好きです。
とにかくはまった瞬間は
――この時から、私は近江に恋した。
の一文です。
というか、最初の方は設定的にも大変好みでありました。
寮制の男子校だなんて・・・!残念ながら主人公は自宅通いだったりもしましたけれど。
男同士で腕を組んでいても何ら怪しまれることもない環境だなんて・・・!素敵過ぎます。
しかも朝礼で寒風摩擦をするだなんて・・・!上半身裸の男が大勢だなんて・・・!(笑)なんて美味しい設定なのでしょう。
ヨコシマな目で読みつつ、近江との恋愛模様が描かれていくのかと思いきや、あっさり近江はいなくなってしまいます。ちょっと残念・・・
戦争の時期も出てきます。
戦争のイメージというと、ほたるの墓みたいな、ああいう食べ物もなくてものもなくて皆死にそうになっているイメージだったのですけど、この話ではそうでもなかったように思えました。
空襲がきても家は破壊されずに残っているし、ご飯も食べているみたいだったし、戦いにも行かずに工場で働いているし・・・。
戦時中と言っても、色んな環境があったのだなぁと思いました。
後半の見所は園子との関係ですかね!
好きだけれど、欲望をぶつける対象にはなり得ないという関係。
一緒にいるだけで満たされる。一緒にいたい。
けれどそういう対象じゃない。
ひとりの人間として大事で、一緒に時を過ごしたいと思う。
思った感情のままに逢瀬を続ける。
普通なら“男女の友情は成立するのか?”的な問題に発展しそうなところですけれど、この話の場合は恋愛対象が男性のみに向けられているのでね・・・そういう点から考えてみると、若干ややこしいです。
けれど別に普通に男友達もいるみたいですしね。・・・よくわかりません。
同じような“大事にしたい”っていう想いでも、相手が同性だったら友情で、異性だったら恋愛感情、っていう区切り方が一般だと思います。
けれど、そういう区切りに意味ってあるのかしら?とじわじわ思っています。
大事なものは大事だし。
そうやって区別する必要はないのかもしれませんよね。
園子との関係が読んでてわからなくなって、それでとても惹かれました。
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