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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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真空融接 下
びっけ

今俺は、本当に幸せなんだ。
供給者と補給者。力を与え、力を受け取る。力の受け渡しは、唇から。全寮制の学校で暮らすラエルとアレクシ。ふたりは供給者と補給者という、お互いに決められたパートナー同士。唇を重ねてはいるけれど、恋人ではなく…。ふたりの少年と、彼らをとりまく人々が織り成す珠玉の物語。

初めになんで下巻だけかと言いますと、上巻収録分はビブロスから先に出ていた『真空融接』を持っていたからです。
上下巻をきちんと揃えたかったのだけれども、お金がないのと内容が同じっぽかったのでとりあえずは下巻だけ。(汗)

本編では相変わらずラエルとアレクシがちゅっちゅやってます。(笑)まぁただの力の受け渡しだし、別に食事を取っているようなものだからやましいことなんてないのですけれど ね。私が堂々と読むにはまだ開き直りが足りません。なのでこそこそ読みます。

でもほんっとこういうのに弱いです。
なんだろう、愛情なんだろうけれど恋愛感情ではなくて、けれど一緒じゃないと駄目で一緒が良くて、傍に居るのが当たり前な関係…! 一生を共にすると、お互いに決まっているというこの関係ですよ…! いい!

「離れないぞ」のアレクシの表情が、もうっ……! どうしましょう。このこ、本気だ! 完璧「アレクシは僕に依存症」状態だ!(注:上巻参照)
アレクシの出生の秘密も明かされます。秘密っていうか…謎っていうか…事実っていうか…。

食堂での「グイッ」のシーンも好きなのですが、一番好きなのは最後の方の、ラエルの笑顔のページです。
供給のキスの後、モノローグにあわせてラエルの笑顔がツーカット(?)あるんですけどね、この最初の方はアレクシを見つめている表情で、次のがにっこり幸せそうに笑うのです。
このラエルのツーカットで、アレクシのこの時の表情が目に浮かぶのですよ…! アレクシが穏やかに微笑んでいるだろう様子が! それを見て自然と微笑んでいるアレクシがツーカットめですよ!(力説)

あぁ、ほんとにいい……。
本の装丁もとても素敵です。カラーページもきれいだし。カバーはがしてもめちゃくちゃきれいな絵が拝めます。ほんとすてき。(うっとり)
何度でも読み返したくなるおはなしです。
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