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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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伯爵と妖精―プロポーズはお手やわらかに
谷瑞恵

妖精と話ができる少女リディアは、口説き魔でいわくつきの過去を持つ伯爵エドガーに雇われる妖精博士。ある日、彼女のもとに野の花の妖精が現れた。青騎士伯爵であるエドガーを妖精女王の花婿に渡すはずの“月”を盗まれてしまったというのだ。同じ頃、リディアの故郷から獰猛な妖精ケルピーがやってきた。リディアは彼にプロポーズされたことがあって……!?

「だから、好きになってみないか、僕のことを」

エドガー…っ!!!
途中口説きを控えてしまったのでちょっと残念でしたが、全体的にはいつも以上に甘々だったので、プラスマイナスゼロというところでしょうか。

たまに出るエドガーのプレイボーイ発言…いやむしろエロオヤジ発言がもうツボにきます。
こんのぉ、女たらしめ! 好きだ!(結局…)

レイヴンも良い味出してます。というか、エドガーと一緒にいるときの彼がいいんだろうね。
リディアにのしかかられたときの感想が気になります。「やわらかくていい香りがした」って言うんでしょうかね。(笑)
リディアには怒ったように見えていたわけだけれど、ほんとはドキドキしていたのかも知れないと思ったり。
だかららしくもなく少し傷を負ってしまったのだと勝手に解釈しました。

ケルピーは結構好みです。(笑)「交尾」発言には笑わされましたが。
獣の属性だから即物的で仕方ないよね。紳士もいいけれど、そんなワイルドなアナタも好きよ!

ほんと、エドガーの発言はどこからが本当でどこからが嘘なのかさっぱりです。こんなじゃ、リディアも信じられないよね。
まんまと罠にはまって結婚の約束まですることになってしまったわけですが。
「そんなこと言ったおぼえはないよ」なんてしゃあしゃあと言っちゃってさ。
でも、そういう所が好きなんだけれど。

エドガーにとってリディアは(フェアリードクターとしても、一人の人間としても)必要な存在だけれど、それはまだ恋愛感情として確立されきっていないようで、そういうところがまたじれったくて…。
利用価値があって、傍に居てもらわないと困るから、結婚でも婚約でもして留めさせようとしているんだよね。伯爵で居続けるためには、それくらい何とも思わないやつだもの。
でもそんなエドガーがいつものすました仮面を剥いで、リディアの為に必死になって取り乱している姿も見てみたいなぁと思うのは、私がSだからでしょうか…。(汗)
どんなときにも自信満々で、恐ろしいほどの笑顔でゴリ押しするエドガーっていうのも、もちろん好きなんだけど。でもでも、もっとリディアのことでやきもきして苦しめばいいんだ…!(本音)

リディアはこのまま流されて結婚するしかない感じですけれどね。エドガーに翻弄されまくり。でもきっと同じくらいエドガーも翻弄されているはず…!(笑)

さすが恋気分いっぱいの夢(はぁと)小説誌のコバルト文庫。
今回も乙女の気持ちを少し思い出せました。(少し…)
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