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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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私が語りはじめた彼は

あっという間にアカの他人。でも実はまだ切れていない、「彼」と私の仲。それぞれの「私」は闇を抱える、「彼」の影を引きずりながら。男女の営みのグロテスクな心理を描く“関係”小説。

だれもが、先生に一番愛されたのは自分だと競いあった。

この話から、明らかにしをんさんの作家としての評価のされ方が変わっているようだったので、とても楽しみにしながら読んだのですが…なんか、とにかく凄かった…。
エッセイなどを読んで勝手に親近感を持っていたのですが、この人は間違いなく作家だと痛切に感じました。
うん、凄かった…。

勝手に「死の棘」を思い出したりして。
夫婦の修羅場=「死の棘」っていう勝手な構図が私の頭の中に出来上がっています。
たぶん他に夫婦の修羅場が出てくる印象的な話が思いつかないだけなのですけれどね。

あまり現代の大衆小説や純文学小説を読まないので、私が凄いと感じたことが一般的な評価と繋がるのかどうかはわかりませんけれど、作中の文章表現が心の中で反芻しています。
そしてやはり凄いなぁと思わずにはいられません。
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