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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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空の中
有川浩

200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた。「変な生き物ゆうたわね?そやね?」―秘密を拾った子供たち。「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」―秘密を探す大人たち。秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か。“電撃”が切り開く新境地。第10回電撃小説大賞大賞受賞作家・有川浩待望の第2作。

あまりこういう系統のお話は読まないので、ちょっとじりじりしてしまった…本が分厚いです。
じりじりした理由は未確認生物を【白鯨】と名付けてあったところにあるかと…私のトラウマとなっている書物!(…)にっくきモビー・ディックの名前を何度も出されてもうその文字面だけで嫌な思い出がよみがえってくる…
※思いっきり私怨で物語のせいじゃありません※

登場人物としてはもちろん春名さんが好きです。なんかだんだん性格悪くなってないか…?(笑)「小人さん捕獲」のところにはぎゃー!!!と叫びました。こ、小人さんて、あんた…!(笑)光稀への接し方から見て、春名さんは素朴に気障だよなぁ。そこにぐっときちゃうんですが。
光稀はすごいツンデレで…!(笑)とても可愛いです。しゃべり方とか、かなり萌だと!このふたりの話が、「クジラの彼」にあったやつなんだな。もう一度読み返したい。

種族も文化も違う生命体との食い違いを重ねながらのコミュニケーションが細かく書かれていて、ふむふむと読んでいたのだけど、そーゆーところでふとイシュメールとクィークェグ(by白鯨)を思い出させます…おおう、トラウマ…(汗)
これは他の作品でも言えることだけれど、今の世界から変わっちゃった世界を書いてあるから、変わっちゃったらどうなるんだろう?ってことを深く考えさせられます。今日本はなんだかんだで平和でのほほんとしているけど、実際に未確認生物に攻撃されたり奇病が流行ったりしたとき、政府はどれだけ動けるんだろう?流されることに慣れきった平和ボケした国民は、きちんと団結して乗り切れるのだろうか。そういう面でのメッセージも感じる気がしました。
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