忍者ブログ
超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
最新記事
(05/31)
(03/05)
(01/19)
(12/08)
(09/05)
(08/23)
(07/31)
ブログ内検索
[204] [203] [202] [201] [200] [199] [198] [197] [196] [195] [194]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

四畳半神話大系
森見登美彦

大学三回生の春までの二年間を思い返してみて、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。―『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作)から一年。無意味で楽しい毎日じゃないですか。何が不満なんです?再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る。

「僕なりの愛ですわい」
「そんな汚いもん、いらんわい」


途中で繰り返されるデジャヴに入り組んだ迷宮に入り込んでしまったのではないかと錯覚し、なんかよくわからんぞこりゃ!とパニックに陥りました。最後まで読んだらちゃんとわかったので良かったです!これはたぶんファンタジーだったのだな。(というか森見さんの話は基本的にファンタジーか…)

小津は愛されるべき人物だなぁと思います…酷い悪党だけれど、人々の記憶に深く染み付いて離れない。きっと亀の子束子でも落ちない染みだと思う。(笑)

いささか見るに堪えない四畳半の下宿に住む大学生の男汁あふれる様を、某雑誌では「女性にはわかるまい!」というように書いてあったのだけれど、私はなんとなくわかる気がします…全面的にではもちろんないけれど。どこまでも紳士的である姿はある意味感動ものだと思う。酔った羽貫さんに顔をなめられそうになったところとかとくに…(笑)紳士の鏡だ!(決してへたれではない!)

なんだかんだですごく楽しそうな学生ライフだと思います。私も弟子を取りたいな、とか、是非<図書館警察>の一員になりたいな、とか、<印刷所>みたいな組織はどこの大学でも噂されるけれど私は一度も目にしたことが無いな、とか色々考えては楽しい気分にさせられます。

とりあえずこれでモリミーの既に刊行されている本は読破しました!これからも更なるモリミーワールドを繰り広げてくださることを心待ちにしている限りです。
PR
忍者ブログ [PR]