超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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小川洋子
『妊娠カレンダー』の芥川賞作家が澄明に描く人間の哀しみ──記憶狩りによって消滅が静かにすすむ島の生活。人は何をなくしたのかさえ思い出せない。何かをなくした小説ばかり書いているわたしも、言葉を、自分自身を確実に失っていった。有機物であることの人間の哀しみを澄んだまなざしで見つめ、現代の消滅、空無への願望を、美しく危険な情況の中で描く傑作長編。
とてもきれいな文章だと思いました。
けれどたぶん私にはきちんとこの物語が読みとれていないのではないかと思います。
空洞が多いな、という印象を受けました。ものが消滅していく島の話なのだから、当たり前なのだけど。
昔帽子作りをしていたおじいさん、ということはわかるのに帽子はもう消滅していたり、フェリーに住んでいるおじいさんがいるのに、フェリーというものはもう消滅していたり…。言葉は残っているけれど、物体はもうない、ということなのでしょうか。小説、と発音しづらくはなるのに、フェリーはいつまでたっても言えることがどういう意味を表しているのか…とかぐるぐる考え出してしまって迷路に迷い込んだような気がしました。
そして結局どこにたどり着くのかが見えないような。
そんな風に思いました。
けれどたぶん私にはきちんとこの物語が読みとれていないのではないかと思います。
空洞が多いな、という印象を受けました。ものが消滅していく島の話なのだから、当たり前なのだけど。
昔帽子作りをしていたおじいさん、ということはわかるのに帽子はもう消滅していたり、フェリーに住んでいるおじいさんがいるのに、フェリーというものはもう消滅していたり…。言葉は残っているけれど、物体はもうない、ということなのでしょうか。小説、と発音しづらくはなるのに、フェリーはいつまでたっても言えることがどういう意味を表しているのか…とかぐるぐる考え出してしまって迷路に迷い込んだような気がしました。
そして結局どこにたどり着くのかが見えないような。
そんな風に思いました。
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