超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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畠中恵
女好きの悪友が念者のふりをしろと言いだした!?嫁入り前の娘にできた子供の父親は一体誰なのか。玄関で揉めごとの裁定をする町名主の息子として生まれた麻之助。これが、たいそうなお気楽もので、周囲は気がもめるのだが。ふうわり胸が温まる畠中恵ワールド新シリーズ。
ただ側にいる。二人は墓に入るまで、そんな間柄なのかもしれない。
直木賞の候補作にも選ばれていた一冊。
最初の出だし、電車の中で読んでいて顔がひじょーににやけました…ね、念者って、あんた…! 登場早々、あんたらそういう関係なわけ!?
あー、こういう風に作品の中にひきつけていく導入は好きです。乙女としては無駄に勘繰りながら読み進めるきっかけにもなるわけです!(笑)
まぁそれはともかく、話も大変好みでした…なんだろう、やっぱり推理譚なのかな? 町の名主名代、ご近所の揉め事を見事解決!
すごくいいなぁと思ったのは、麻之助の秘めた想いです。これがまた切ない。時代が時代で、恋愛結婚なんてあまりなく、家柄などから親が決めた相手と縁組するのが当たり前。とくに女性の立場って弱いよなぁ…子どもができたって、父親を判断する手段があったわけでもないだろうし。(今じゃDNA鑑定とか出来るけど)相手に逃げられたりしたとき、子どもがいるんじゃ他に嫁ぎ先も見つからない。
すべてをなげうってでも一緒になりたいって思うことも愛なのだろうけど、現実ってそんなに甘くない。やっぱり相手が大事なら、きちんとした環境を整えてあげられるだけのお金や地位、そういった類の守ってあげる力が必要だと思う。その結論は間違ってはいないと思うんだけど、けど、けど……!(うおおー)
最後のシーンが凄く好きです。せつないんだけど、ああいうのがいいなって思います。
恋人でもないし家族でもない。愛し合っているかといえばよくわからない。でもお互い側にいる。ずっと、ずっと…。
私自身、普通の恋愛モノがあまり好きではないのはたぶん、『恋人』とか『夫婦』とか、そういう名前のついた関係で縛り付けておかないと一緒にいられないのかよ、と思ってしまうからだと思います。一緒にいたいからそういう関係になるんだろうけど、逆転の発想をしてしまう…。その点、そういう関係性がない相手との絆って深い気がするというかあこがれるというか。お互い側にいることで何が保障されるわけでもなく、縛りつけもしていないのに、一緒にいるって、恋人になるとか夫婦になるとか以上に凄いことだと思うのですよ。だから付かず離れずな感じはとても好ましく思えます。ただ、すごくせつないんだけど さ。(麻之助ー!)
畠中さんの作品は、ストーリーも面白いのですが、中に込められたメッセージや生き生きとしたキャラクターなどなど、楽しみが満載で好きです!全体に漂う優しい雰囲気も好き…文章も難しくはないので、普段あまり本を読まない人にもおすすめしたいです。
直木賞の候補作にも選ばれていた一冊。
最初の出だし、電車の中で読んでいて顔がひじょーににやけました…ね、念者って、あんた…! 登場早々、あんたらそういう関係なわけ!?
あー、こういう風に作品の中にひきつけていく導入は好きです。乙女としては無駄に勘繰りながら読み進めるきっかけにもなるわけです!(笑)
まぁそれはともかく、話も大変好みでした…なんだろう、やっぱり推理譚なのかな? 町の名主名代、ご近所の揉め事を見事解決!
すごくいいなぁと思ったのは、麻之助の秘めた想いです。これがまた切ない。時代が時代で、恋愛結婚なんてあまりなく、家柄などから親が決めた相手と縁組するのが当たり前。とくに女性の立場って弱いよなぁ…子どもができたって、父親を判断する手段があったわけでもないだろうし。(今じゃDNA鑑定とか出来るけど)相手に逃げられたりしたとき、子どもがいるんじゃ他に嫁ぎ先も見つからない。
すべてをなげうってでも一緒になりたいって思うことも愛なのだろうけど、現実ってそんなに甘くない。やっぱり相手が大事なら、きちんとした環境を整えてあげられるだけのお金や地位、そういった類の守ってあげる力が必要だと思う。その結論は間違ってはいないと思うんだけど、けど、けど……!(うおおー)
最後のシーンが凄く好きです。せつないんだけど、ああいうのがいいなって思います。
恋人でもないし家族でもない。愛し合っているかといえばよくわからない。でもお互い側にいる。ずっと、ずっと…。
私自身、普通の恋愛モノがあまり好きではないのはたぶん、『恋人』とか『夫婦』とか、そういう名前のついた関係で縛り付けておかないと一緒にいられないのかよ、と思ってしまうからだと思います。一緒にいたいからそういう関係になるんだろうけど、逆転の発想をしてしまう…。その点、そういう関係性がない相手との絆って深い気がするというかあこがれるというか。お互い側にいることで何が保障されるわけでもなく、縛りつけもしていないのに、一緒にいるって、恋人になるとか夫婦になるとか以上に凄いことだと思うのですよ。だから付かず離れずな感じはとても好ましく思えます。ただ、すごくせつないんだけど さ。(麻之助ー!)
畠中さんの作品は、ストーリーも面白いのですが、中に込められたメッセージや生き生きとしたキャラクターなどなど、楽しみが満載で好きです!全体に漂う優しい雰囲気も好き…文章も難しくはないので、普段あまり本を読まない人にもおすすめしたいです。
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