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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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花宵道中
宮木あや子

吉原の遊女・朝霧は、特別に美しくはないけれど、持ち前の愛嬌と身体の“ある特徴”のおかげでそこそこの人気者。決して幸せではないがさしたる不幸もなく、あと数年で年季を終えて吉原を出て行くはずだった。その男に出会うまでは…生まれて初めて男を愛した朝霧の悲恋を描く受賞作ほか、遊女たちの叶わぬ恋を綴った官能純愛絵巻。第5回R‐18文学賞大賞&読者賞ダブル受賞の大型新人が放つ、驚愕のデビュー作。

R-18文学賞大賞受賞作品。
女による女のための官能小説ってことで、凄い文学賞があるんだなぁと思いながら読んでみたのですが、うーん、なるほど。
遊女のお話で、最初の方はあんまり好きになれないなぁ~と思いながら読んでいたのですが、吉原で生きる遊女たちの世界に引き込まれていきました。元々舞妓には興味があって、今の時代の舞妓についてはそれなりに知っていたのですが、昔の彼女達の生活に驚いた…『仕込み』さんにはそういう意味があったのね…っていうか、そこからきていたんだね。

遊女に間夫の存在は禁物で、恋しい人が居てもどうにも一緒になれない。好きな人の目の前でお客をとる遊女の苦しさとか、やるせなさとか…ほんといちいち切なくなる。ただ、ちょっと思ったのは、何でいちいち好きな相手が自分のことを好きになるんだろうってこと…うんわかってる、恋愛小説にそれを言っちゃおしまいだって、わかってるよ…わかってるんだけど! お互い好いているのに、一緒になれないっていうのがせつなくて悲しくて、それでもって良い所なんだよね!

そして、最後の最後で百合がきてびっくりしました…まさかガチで百合がこんな書物に収録されているとは思わなかった。っていうか、百合とか初めて読んだかもしれない。

たまにはこういう書物を読んでみるというのも、色々と勉強になっていいなと思いました。また機会があれば読んでみよう!
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