きみはポラリス

これって恋ｏｒ愛？いえ、これこそ恋愛そのもの。世間の注目も原稿の注文も「恋愛」のことばかり。なら、とことん書いてみようじゃないの！ということで生まれたただならぬ「恋愛短篇集」。初恋、禁忌、純愛、結婚、信仰、偏愛、同性愛…本気で恋し、だれかを愛したいなら読むしかない！われらの時代の聖典。

書き下ろしかなぁと思っていたら、アンソロジーで読んだ作品がいくつかありました。
こうやって一冊の本にまとめていただけると読者としても探し出す手間が省けて嬉しいです。

しかも、「永遠に完成しない二通の手紙」が入っている…！
めちゃくちゃ好きです～同性への片恋話。
岡田が好きだ…むくわれない岡田が大好きだ！（むくわれない前提）
岡田と寺島のむかしのはなし「永遠に続く手紙の最初の一文」も入っていてとても嬉しかったです。この二人の話、シリーズで書いてくれないかな…。
寺島は普通に結婚してそうだな、と思います。岡田はずっとむくわれない…（にやり）岡田自身、きっと寺島とどうこうなりたいとか思ってるわけじゃなくて、でも独占欲も感じちゃうし新婚家庭に押し入ったりもしちゃうんだろうな。好きだから。
でも、もしそれぞれが家庭を持ったとしても、岡田はずっと寺島が大事だろうし、寺島だってことあるごとに岡田を頼ってくるんだろうな。
…まぁ別にお互いずっと独身でつかず離れず友達でいてもいいと思うけれど。どちらにしても岡田にはむくわれないでいて欲しい、と思ってしまう。（笑）

どの話もそれぞれインパクトがあって読み応えも抜群！に思えました。
恋愛短編集のはずが偏愛になってしまった、としをんさんがおっしゃっていた意味が読んでわかりました。（笑）
とても良かったです。文庫になったら買おう…！（ごめんなさい、図書館で借りました）（私に貢げるお金があれば存分に貢ぐのだけれど…）