マリア様がみてる 仮面のアクトレス

今野緒雪

三学期の始業式。祐巳は、終業式の日に姉妹の申し込みを断られてから、約二週間ぶりに瞳子と再会する。あいさつをしてくる瞳子に、祐巳は「ごきげんよう」と返すのが精いっぱいで、何も言えない。薔薇の館では、最愛の祥子にからんでしまい…。三学期最初の大きな行事は生徒会役員選挙。祐巳、由乃、志摩子は当然立候補するが、去年のロサ・カニーナに続いて、今年も大きなサプライズがあって…！？

久しぶりに読んだマリみて…前回の内容がおぼろげながらも、読み進めました。そうか、瞳子ちゃんに断られたのか！

薔薇様方がもうすぐ卒業なのだな、と思うとやっぱり寂しい…。令ちゃんなんかは由乃さん離れ出来ないんじゃないかと思っていたのに、な。

瞳子ちゃんは一体何を考えているんだろう…？　祐巳さんにわざわざ負けたってことは妹にならないってことを言っているように思えちゃったり。山百合会で活動したいから時期薔薇様になるために蕾（祐巳さんの妹）になる、なんて考えは絶対ない子だろうし、そうなっちゃうと余計に祐巳さんの妹にはなれないよね…。何か母親のことでも事情がありそうな予感だし。というか瞳子ちゃんのお母さんって、すっごいお嬢様。瞳子ちゃんの家にはコート脱がしてくれるお手伝いさんがいるのか…！いいな！

祐巳が祥子様に甘えているところが、やっぱりちょっと切ない…。居なくなるなんて、やっぱり考えられないなぁ。薔薇の館が寂しくなるよね。