46番目の密室

有栖川有栖

４５の密室トリックを発表、日本のディクスン・カーと呼ばれる真壁聖一が殺された。彼は自ら考え出した４６番目の密室トリックによって殺されたのか！？　推理作家、有栖川有栖と気鋭の“臨床犯罪学者”火村英生の痛快コンビ誕生。

火村＆アリスのシリーズ第一作目。これははまる…！
大半を電車で読んでいたのですが、電車で読むのは結構危険でした。火村せんせいの言動にいちいちにやついてしまうから！（笑）

まず、なんと言ってもやはり火村せんせいですよね。めちゃめちゃかっこいい…！火村せんせいはデュパンだと思う。
どこがいいって、言動がかっこいいのはもちろんのこと、黒のシャツに白いジャケットっていう服装だよね…！ぼさぼさの髪を無造作にかき上げたりされちゃうと、「きゃー！」ってなっちゃうよね！（そんなところばかり注目して読んでいた）（ミステリは？）

さりげなくアリスに優しいところもポイントが高い。「頭は大丈夫か？」とかって気遣ってくれるし。（頭の中味ではではなく！笑）屋根から落ちそうになったときも、本気で心配してくれていたし。冷たい印象だけれど、なんだほんとは優しいんじゃん～！て、そのギャップがね、たまらんのだよ…！（力説）

アリスがいちいち卑屈なような発言をするのにも、笑ってしまった。でも一生懸命なところがまた可愛らしい。語り手であるアリスは、やはり有栖川せんせいの気持ちを反映させているところもあるのだろうか、と思うと親しみがわいてくる。

私の推理はアリスと同じ人物に行き着いていました。というかただ単にアリスの一人称だから、アリスと同じ風に思ったってだけなのだろうけれど。結末にはびっくりしました。そ、そんな動機できたか…！

このシリーズは、頑張って読破しよう！と思いました。出来れば漫画版のほうも読みたい…！果たして手に入るのだろうか。