ダリの繭

有栖川有栖

幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリズムの巨人―サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手掛けたこの天才に心酔してやまない宝石チェーン社長が、神戸の別邸で殺された。現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。そして他にも多くの不可解な点が…。事件解決に立ち上がった推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が辿り着いた意外な真実とは？！都市を舞台に、そこに生きる様々な人間たちの思惑を巧みな筆致と見事な理論で解き明かした、有栖川ミステリの真髄。

今回も火村先生が素敵でした。（そ、そればっか…）

男同士でカップルだらけのフレンチレストランで乾杯したり（火村先生の33歳の誕生日＋アリスの新刊刊行祝い）、火村先生がアリスに朝ごはん用意してくれたり（新婚さんごっこ含む）、ふたりで宝石店を見てまわったり（…）、伊勢に旅行に行ったり（新婚旅行）。

うそです。いや、本当ですが。（どっちだ）

推理小説としての面白さももちろんのこと、とにかく火村先生が素敵なんですよね。素敵だからずんずん読んじゃうんですよ…！

アリスはアリスで可愛らしかった…お隣の英語教師の方とのほのかなラブが気になります！（笑）

次は「朱色の研究」だ！