忍者ブログ
超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
最新記事
(05/31)
(03/05)
(01/19)
(12/08)
(09/05)
(08/23)
(07/31)
ブログ内検索
[387] [386] [385] [384] [383] [382] [381] [380] [379] [378] [377]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

とっても不幸な幸運 (双葉文庫 は 18-1)
畠中恵

ちょっとひねくれているけれど、料理自慢で世界好き店長のいる酒場。クセモノ常連客が集うこの店に、いわくつきの「とっても不幸な幸運」という名の缶が持ち込まれた。缶の中から現れたのは、不思議な幻影やベートーベンの曲や、昔の知り合いの姿…。いったいどんな意味が?そして缶を開けた人間にもたらされたのは「災い」?それとも「幸せ」?じんわり温かく、そしてほんのり切ないファンタジーミステリー。

不器用で世の中に馴染めない。
やりたくてもできないから、何とかなるかもしれない方に賭ける。
それだけの話なのだ。


やっぱり畠中さんのお話、好きだなぁ~としみじみ思いました。
上記の部分にはちょっと勇気づけられる部分もあったりなんかして。不器用過ぎて、世の中に馴染めないと感じる事って誰にだって多かれ少なかれあると思います。出来ない自分を駄目だなぁと感じてしまったり…その思い悩んだ結果としてけわしいであろう道を選び、なおかつ成功をおさめる人間って、ほんの一握りなのだとは思うのですが、そういう決断を下せるって凄い憧れます。

登場人物も物凄く魅力的で!組み合わせが絶妙だと思います!
無骨な酒場のマスターと義理の娘のり子(13)、ってだけでも惹かれました。あとバイトの大学生健也(22)がのり子に気があるっていうのも…ちょ、健也、それってあれじゃないのか…ロリry いい大人が手を出しちゃいけないと思うけれどね。まぁ、確かに、じきに14だし、もうちょっと経てば高校生だけど。
畠中さんはツボに来る組み合わせを心得ているなぁといつも思います(笑)。

畠中さんの現代モノを読むのを2作目になると思うのですが、やっぱり根本は同じで。ちょっとした謎かけがあって、決してそのレベルは高くないですし、正直物足りないかなと思う所もありますが、ほんわかした優しい物語に調和しています。
PR
忍者ブログ [PR]