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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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The MANZAI〈5〉 (ピュアフル文庫)
あさのあつこ

中学三年生の冬休み—。除夜の鐘を聞きながら「煩悩」について思いをはせる瀬田歩のもとに、「ぼくの煩悩を二・五倍ぐらいの数値に跳ね上げ」ている元凶・秋本貴史が迎えにくる。元二年三組の仲間たちと一緒に初詣に向かう歩。いつものようにボケあい、ツッコミあいしながら歩いているうちに…。涙と笑いの大人気青春ストーリー、卒業に向けていよいよ物語も佳境に。

まず…森口さん自重して下さい……!(笑)
なんだか、いつもより妄想がパワーアップしてるような気がしたのは気のせいでしょうか…。

全体的に漫才シーンが最近のお笑い芸人にいそうな感じになっているなぁと思いました。あさのさん、お笑いについて研究なさったのかしら…前作までの感じよりパワーアップしていて、その上とても今風な気がしました。私自身は、あんまり最近人気のお笑いって良くわからないのだけれど…(汗)

漫才甲子園云々は、二人が漫才を続けるのならそういうイベントが出現して来るだろうなと予想は付いていたのですが、個人的には秋本と歩は別の高校に行くんだと思っていたので、嬉しい誤算でした!志望校一緒だったんだね…!
何で違う学校かと思っていたかというと、秋本の高校進学の事だけ触れられていなかった(ような気がするんだけど…触れられていたら私の単なる感違いです)ので、これは何か大きな問題が隠されているのでは?というわけです。秋本は高校行かないんじゃないかとさえ思っていた。

歩に会う前の『とげとげして扱いにくかった』秋本が、今では全然想像も付かなくって…ある意味その方が今より男前は増すんじゃないかとさえ思ってしまうけど…(笑)、ほんとに、二人は出会えて良かったんだろうなと思いました。秋本は歩が一生懸命喋るから好きだと言うけれど、歩だって誰にだって一生懸命自分の気持ちを伝えることが出来たわけじゃないと思うのです。相手が秋本だったからこそ、自分の気持ちを一生懸命言葉に出来た。周りにいたのがロミジュリのメンバーだったからこそ、そのままの自分でぶつかっていく事の出来る歩になっていった。歩がそういう場所に居られる今はとても大切な時間なんだと思います。

次の巻くらいで終わってしまいそうな雰囲気が出ていましたが…高校編だってやろうとすればやれるんじゃとも思いますが、そこまでは書かれないのでしょうね。漫才師になるサクセスストーリーを書こうとされている訳ではないですものね、この作品は。

個人的にはあゆちゃんの酔っ払いぶりが非常にツボでした(笑)。可愛過ぎる…大丈夫かあの子。将来が心配です。酔っ払って誰にでも抱きついたりするんじゃないだろうか…可愛過ぎて心配過ぎる。

あと森口さん以上に自重して欲しかったのは、解説の方です。私はあまり存じ上げない方なのですが…何故唐突に「受け」とか「攻め」とかいう言葉を…。漫才や友達の役割に受け攻めはありませんし、そもそも受け攻めは体格で決まるものではありません!(むしろこっちが気になった/笑)
高原くんの紹介を『学年トップの秀才でメガネ男子(大事なことなのでわざわざ書きました)』と表記するのもまた…私にとっては非常に大事なことですが、そんな強調することじゃないです。文章からちょっと無理したようなオタク臭を感じて心配になってしまったんですが…わざとですよね、わざと。わざとそんな事しなくても良かったんじゃないのかしら。
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