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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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ヴィヴァーチェ  紅色のエイ (カドカワ銀のさじシリーズ)
あさのあつこ

灰汁色の霧に覆われた地球。16歳のヤンは、最下層地区で暮らしながらも、大きな夢を持っていた。親友ゴドとともに、いつかロケットでこの星から飛び立つという。そう、あの伝説のヒーロー、バシミカル・ライのように。そのころ、海賊に宇宙貨物船が襲われたという報せが、ステーションに入る。しかもその船は幽霊船だという…!?あさのあつこがあざやかに描き出す、少年たちのブレイブ・ファンタジー。

「おれの希望は、おまえだな」

読んでいて、某超銀河ラブストーリーなど思い出していました。それとかガン〇ムとか…(誰もガン〇ムみたいなのに乗って闘ってはいないけれど!)
国王を頂点とした身分制度で、国王は絶対の存在。それより下級では自由主義で、割と上の層の人が下の層に転がり落ちることはあっても、下の層が上の層に行くことは滅多にない。そして国民は諦めることになれている。
なんだか自分の住む世界を見ているような気分になりました。
何か問題があれば訴訟が起こされる前に安全対策をすると言い、結局それは果たされないまま事件は忘れ去られる。不満が溜まった頃に、子供のいる家庭にお金を配って黙らせる。実際はそこまでではないかも知れないけれど、あまり私たちの生きている現実とかわらない気がします。
ファンタジーを読んでいても嘘っぽいと感じることが多いのですが、あさのさんがかかれるお話は不思議と心に迫ってくると思います。(まぁ、私が好きだからっていうのもあると思いますが)


ナコはどうなっちゃうんだろう…姫様と容姿が似ているという描写があったので、もしかして影武者的なことでしょうか。大丈夫かな…

ヤンとゴドのコンビが好きです。若い力っていうか、パワーに溢れてる…!二人揃えば最強で、何でも出来るって思える存在がそこにいるって、それだけでも結構幸せなことだったりしますよね。
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