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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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春琴抄・蘆刈
谷崎潤一郎

盲目の三味線奏者春琴に丁稚の佐助が献身的に仕えていく物語の中で、マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描く。
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斜陽
太宰治

最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも“愛と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、四人四様の滅びの姿のうちに描く。昭和22年に発表され、“斜陽族”という言葉を生んだ太宰文学の代表作。
一度目をかわしただけで恋におちた学生と少女が,歳月をへだてて,それぞれ外科医師と患者の貴婦人として手術室の中で再会し,愛に殉ずる――
泉鏡花
夏目漱石

中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。
蒲団・一兵卒
田山花袋

家庭があり知識も分別もある、世間に名を知られた中年の作家の女弟子への恋情――花袋は、主人公の内面を赤裸々に暴き立て、作者自身の懺悔録として文壇に大きな衝撃を与えた、日本自然主義文学の代表作。
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