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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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斜陽
太宰治

最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも“愛と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族の家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲壮な心情を、四人四様の滅びの姿のうちに描く。昭和22年に発表され、“斜陽族”という言葉を生んだ太宰文学の代表作。

「しくじった。惚れちゃった」

太宰治は国語の教科書の走れメロス以来だったので、ちょっと緊張しながら読みました。が、思ったより読みやすくてびっくりしました。
戦後の社会の様子は私にはよくわかりませんし、没落貴族ったってイメージするのもちょっと難しいんだけれど、それでもなんとなくわかるような気もしないでもなかった…。(どっちだ)

上原さんの上のセリフにノックアウトされそうになった。(急な話題転換)あのくだりはちょっと恋愛小説を読んでいる気分になりました。

タイトルの斜陽の意味が、解説(柄谷行人さん)を読んでようやくうっすらと理解できたような気が。光と闇。朝日じゃなくって斜陽(夕日)なんだ。消えていく光が闇に対して一層映える。うぅん、なるほど。

必読本が全然読めていないので、ちゃんと文学作品を読もうと思います。これを読んでみて意外と面白く読めたっていうのもあったので…。私がまだ触れたことのない素晴らしい作品はまだまだたくさんあると思うので、読まず嫌いしないでちゃんとたくさん読もうと思いました。(ラノベばっかじゃなくて!)
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