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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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コミケ殺人事件 (ハルキ文庫)
小森健太朗

「この本に書いている連中はミナゴロシ」—刷り上がったばかりの同人詩「月に願いを」に何者かによって挿入された殺人予告状!そしてその言葉通り切って落とされる連続殺人の幕—人気SFミステリ『ルナティック・ドリーム』の結末の予想篇を掲載したその同人詩の中に事件を解く鍵があるのか?小説の中に同人詩を取り込んだ、虚実交錯する構成で紡ぎ出されるメタ・ミステリーの傑作。

最初タイトル見た時は「タイトル自重!!」って思ったのですが、読んでみるとなかなか構成が凝ってまして…面白い…んじゃないかと…!
少し前の同人活動の様子とかもわかります。私はネットが普及してから二次創作同人を知ったので、すべてネットで事足りたのですが、昔はそうじゃなかったのですよね…なのに何でそんなにコミケが普及したのか、とても不思議に思えるのですが、それは私がインターネットのある生活に慣れきってしまっているからなのでしょうね。今じゃ同人誌の在庫確認だって、サイトで出来てしまうし、やりとりだって郵便よりはるかに速い電子メールで出来ますし。
作中に同人合同誌の本編や、サークル員の書いた手紙などが出てくるのですが、それぞれの書き分けが見事だなーと私は思いました。女の子がいかにも書きそうな文面とか、作者は男性なのによくおわかりで…!という気分に。
オチというか、結末は「これでいいんだろうか…?」とちょっと思ってしまいましたが、まぁこれはこれで面白いんじゃないかと思います。
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