まほろ駅前番外地

三浦しをん

多田・行天コンビが主人公の人気シリーズ「まほろ駅前多田便利軒」のパート２は番外地と銘打って、多田・行天の物語３篇に加え、本篇の脇役が主人公となる短篇４篇を収録。
若き地元ヤクザ星良一、生意気小学生の田村由良のほか、意外な人物もフィーチャーされます。
面白さも更に増しての待望の新刊、どうぞお楽しみに。

久しぶりにまほろの人たちの生活がのぞけて、読んでいてとても嬉しい感じでした！

星くんにはかなり意外性があって…お母さんと話している所を読んだ時はふきだしてしまいましたよ！まさか！星くんがそんな人だったとは…！
そしてなんだそのどこかの情報屋みたいな風情は…！好きだもっとやれ！

多田と行天も以前よりもっといいコンビになってきたような気がします！それでもお互い入り込めない所があるような気がして、でもでも、お互いどうすれば歩み寄れるのかと戸惑いながら思考錯誤しているさまがうかがえる様な気がして、やっぱりいいなぁと。

しかし多田の恋心？に私は非常に戸惑ったのだけれど、行天の反応は中学生の様で、中高生のときにこんな二人だったらなと思ったらちょっとしんみりしちゃったり。行天はもし多田の恋が上手く行ったらどうするつもりなのだろう？上手く行かない事を前提として面白がっているだけなのだろうか？今の生活が崩れる事はないと思っているのか、それとも崩れてもいいから、多田にもう一度人を愛して欲しいと思っているのか。

うーん、やっぱりまだ続編を書いて欲しいという気持ちになってしまいます。また出ないかな！