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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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恋文の技術
森見登美彦

京都の大学から、遠方の実験所に送られた男子大学院生が、友人知人に手紙を書きまくる。でも本当に気持ちを伝えたい人には、思うような手紙が書けなくて——。

遠方の実験所に送られた男子大学院生が、友人知人に手紙を書きまくる。森見節満載の、ヘタレでキュートな恋の書簡体小説。

感想を書こうと思ってあらすじをチェックした時に気付いたのですが、
対象年齢中学生くらい
って…駄目だよ!中学生にこんなものを読ませたら!(笑)中学生はリア充物語を読んで、未来に希望だけ抱いていれば良い!(…)
大学生活が所詮こういうものだっていうのは、大学生になってから知ればいいと思います。何だか意味もわからずに暗くなったり悲観的になったり。全員がそうなるとは言いませんが、森見さんの書く大学生活は、個人的には良くわかる気がします。それは私が駄目大学生活を送っていたからか…?

「詩人か、高等遊民か、でなければ何にもなりたくない」
という登美彦氏の言葉に、激しく同感です。そういえば聞いた事あるフレーズだなと思ったら、ヘルマン・ヘッセの言葉をもじったものだったのですね。私はもう、高等遊民になるのでなければ、何にもなりたくないです…。

その後彼らがどうなっていったのか。気になりもしますが、知りたくない気もします。最後まで書かれると恐らく、幸せいっぱい、ご都合主義の大団円となるのでしょうから。それはそれでいいのですけれども…私ひとりおいていかれた気分になるのでそんな物語を読んだ後には自己嫌悪しかないですよ!(…)

あ、あと、これほど「オッパイ」が連呼される小説を読んだのは初めてかも知れません(笑)。でもなぜか、森見さんの書く下ネタ(寄りの発言)は、いやらしく感じないのですよね…文体のせいでしょうか。上品な発言だとさえ思えてしまいます。きっと気のせいです。
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