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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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図書館革命
有川浩

正化三十三年十二月十四日、図書隊を創設した稲嶺が勇退。図書隊は新しい時代に突入、そして…。極上のエンターテインメント『図書館戦争』シリーズ、堂々の完結編。

図書館シリーズ最終巻!
電車の中や授業中に読んでいたのですが、激しくにやにやしてしまい、かなりあやしいひとになってしまいました…。

篤さん(笑)が意地悪でどうしようかと…!何か急にSっぷり増してませんか?「俺は約束を守った」とかあんたさーわかってんだから素直に言ったげなよ!余裕かまして郁の反応を面白がろうっていう…ひ、卑怯者!(笑)
初っ端から恋愛色強めで…堂上さんは腹の探りあいみたいな会話を楽しんでいるようだし、郁はそんな風にされてぐるぐるしちゃうし…おもっきしピンクでしたよピンク!

手塚と柴崎のくだりにはのた打ち回った…ってか手塚~てーづーかー!!(じたばた)「担保が足りない」とか、ばっ、おまっ、なっ…!(笑)
よく考えたら柴崎はちゃんと自分の意思を提示してるよなー結局実は手塚が煮え切らないだけなんじゃ…?でも手塚は自分に決定権無いって思ってるわけだよね。うーん、もしかしたら見事に勘違いってか通じてないってことかもしれない。頑張れ手塚!

堂上さんの過去について、小牧さんは「笠原さんと似てる」って言うわけですが…堂上さんと小牧さんの関係を甘く見てたよ私!っていうか小牧さんを甘く見てたよ!堂上さんは凄い大事な存在なんだなぁ…付き合いの長さも感じさせられて、ちょっと妬いちゃう。(何故私が…)(というか小牧さんには毬江ちゃんがいる)
二人の昔の話とかも読んでみたい。王子様事件の堂上視点とかも…!(うわ、い、いいっ!)若かりし頃の無鉄砲な堂上さん、想像しただけでにやにやしちゃうんですが。(笑)


今回の巻では政治について色々と考えさせられました。国が機能していくためにいろいろと法律があったりするわけですが、現代の日本人はそういうのに無関心すぎると思う。報道の裏側も読めないし、自分の利益になるかどうかだけでしか物事を考えられない。目先のことだけしか見えない。そういう面が顕著な気がする。今の日本で市民革命なんて絶対無理だろうなとか…学生運動とかも絶対考えられない時代です。そうやってぼんやりしている間に、権利が奪われていくってことを、きちんとわかっておかなければならない。だから選挙とかもすっごい大事だし、政治に関心を持っておかないと駄目なんだよ!(とは言いつつも、私自身政治の話には疎いのですが…)
物語の中で、一般の人たちが図書隊の「味方」だと言ってくれるシーンに、すごくじーんときました…やっぱり一介の個人ではどうにもできないことがたくさんあって、一部の権力者たちの都合で世の中動かされている部分がたくさんあるんだろう。でも、そういうのに対抗していけるのが人の言葉だったらいいなーと思う。国民一人ひとりの言葉が、権力者を圧す力を持っている、そんな社会で政治が機能していたら素敵だ。


最近「ず・ぼん」という図書館雑誌の有川さんと図書館職員の方たちの対談をちらっと読んだのですが、図書館職員の方たちの指摘で「こんな風に情熱を持って図書を守ろうと考えられる司書なんて実際にはいない」というのに、私は少しショックでした…近頃の図書館はみんな民間委託だから、仕方ないのはなんとなくわかるんだけど。それに確かに銃撃戦は難しいよな。(…)でもそうじゃなくて、もっと精神面でなんか色々あるでしょう!もうほんと図書館の未来がしんぱい。(私が心配することなのかはよくわからないがほんと心配!)
図書館シリーズに対して図書館側から苦情が出るといったことも知らなかったので吃驚しました。私は司書課程の先生の紹介でこの本を知ったので余計に…。有川さんもこの話を書くのに色んな面で苦労なさったんだなぁと思いました。
物語の所々に批判やメッセージが含まれているので、キャラクターや恋愛要素やアクションシーンだけでなく、そういった部分も現実世界と重ね合わせて色々考えながら読まれる物語であってほしいなーと個人的には思います。せっかっくこの時代にこういう話が読みやすいエンターテイメント小説として書かれて、しかも凄く売れているんだからね…!


あーそれにしても良かったです見事な大団円!
その後を色々想像して楽しむというオマケもあるので、あまり「終わった~」って気にはなりませんでした。(笑)
彼ら彼女らの闘いはまだまだ続く!頑張れ図書館隊!
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