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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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つくもがみ貸します
畠中恵

お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする、小さなお店「出雲屋」。鍋、釜、布団にふんどしまで、何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような、ちょっと妙な品も混じっているようで…。彼らは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位も高く、いたずら好きでおせっかいな妖怪たちは、今日もせっせと、出雲屋を引っ掻き回すのでありました。ほろりと切なく、ふんわり暖かい。畠中ワールド、待望の最新作。

畠中さんの新作…!
畠中さんらしいちょこっとミステリー風味のエンターテイメント小説です。

見所はかわいいつくもがみたちと、清次の鬼畜っぷり…いやいや、怒りっぷりだと思います。(完璧主観)
お紅さんとのことでいらんことを言われそうになるとつくもがみの入っている箱をガンッと打ち付けて黙らせます。せ、清次さん…仮にも商品じゃ…?(笑)
『蘇芳』にまつわるお紅さんと佐太郎と清次の関係にもときめきます。っていうか清次かわいい。(笑)なんだかんだで恋敵の手伝いをしてしまうところがさーお人よしというか姉さん思いというか…。損な性格だよね。

つくもがみたちと清次たちは話を直接しないわけですが、それがまた面白い!話をしないように情報を交換し合うってちょっとまどろっこしいように思うのですが、話をしなくてもコミュニケーションばっちりなところが微笑ましいです。もう喋ればいいのにって思うんだけど、頑なに話をしたいのはつくもがみたちの意地かしら?
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