忍者ブログ
超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
最新記事
(05/31)
(03/05)
(01/19)
(12/08)
(09/05)
(08/23)
(07/31)
ブログ内検索
[190] [189] [188] [187] [186] [185] [184] [182] [183] [181] [180]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

この世でいちばん美しい愛の手紙 (ヴィレッジブックス)
マドレーヌ・シャプサル編
平岡敦・松本百合子訳

コクトー、サルトル、ユゴー、ボーヴォワール…文豪たちの秘められたラブレターを、フランス恋愛小説界を代表する女流作家が一冊の本にまとめました。恋のはじまりから、愛の誓い、欲望、すれ違い、せつなさ、苛立ち、別れまで。天才たちが鎧を脱いでしたためた愛の手紙の数々―ここにはきっと、あなたの恋に通じる一筋が。

手紙とキスはよく似ている、最後に交わしたのがいつもいちばんすばらしいから。

文豪にプライバシーはないのか!と思いながら、余すことなく読みました。恋人にあてた恋文が、まさかずっと後の時代の日本でも読まれているとは思わないでしょう。しかも、ラブレターって一番恥ずかしい文章だと思うのですが…かわいそうに!(笑)
人の書いたラブレターを読むというのは、なんとも言えない後ろめたさが逆に心地よいです。

とにかく、すっごいセリフのオンパレード…「ぼくの天使」という語句を何度みつけたことか…!
恋文というものは矛盾で満ちあふれています。「他の人を好きでもいい、私が勝手にあなたを愛してしまったの」と言っていたと思ったら数行後には「私を一番好きになって!」とくるのだから…最初の方はいちいちどっちやねん!とつっこんでいたのですが、だんだん慣れてきました。つまり、恋には矛盾がつきものということなのでしょう。

今では恋人たちが手紙を交わす回数もめっきり減っているのでしょうが、たまには愛する人に矛盾だらけの激しい恋ごころをぶつけてみるのもいいんじゃないでしょうか。きっとすごく面白い読み物が出来上がるに違いない。(笑)
PR
忍者ブログ [PR]