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超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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変身
カフカ

ある朝、目をさますと自分が巨大な毒虫に変っているのを発見する男グレゴール・ザムザの物語は、異常な事件それ自体よりもごくありふれた日常茶飯事のように語る冷静な報告調の文体によって読む者に激しい衝撃を与える。第一次大戦直後のドイツの精神的危機、破局の意識から来る絶叫、忘我、新しきものの待望などを変身した男に託して描き、現代実存主義文学の先駆をなす傑作。
マルキ・ド・サド

ルイ十四世治下の末期、殺人と汚職によって莫大な資財を築きあげたブランジ公爵と三人の仲間は、「黒い森」の人里離れた城館で、四十二人の男女とともに、百二十日間に及ぶ大饗宴をもよおす。ここで物語られる奇怪な話、くりひろげられる乱行、虐殺の数々を物語るサドの異色作。性倒錯現象の百科ともいえる傑作である。
エドガー・アラン・ポー

モルグ街の一軒の家屋で、住人の親子が無残に殺害される事件が発生。鍵のかかった荒らされた部屋のなかで煙突に押しこまれた娘の遺体が発見され、中庭では首を切られた老婦人の遺体が見つかったのだ。動機を持つ者はなく、現場で聞かれた犯人の言語は証言者によってスペイン語、イタリア語、フランス語と食い違いを見せる。この不可解な殺人事件をオーギュスト・デュパンが鮮やかに解き明かす。
推理小説が一般的になる半世紀も前に、不可能犯罪に挑戦する世界最初の探偵・デュパンを世に出した。
車輪の下
ヘルマン・ヘッセ

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通るが、そこでの生活は少年の心理を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする……。子供の心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説である。
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