運命的な恋人

夜月桔梗

ロンドンの名門ホテルでＶＩＰを担当するゲストリレイションズのカイリは、ある日突然さる“賓客”から専属バトラーとなるよう指名を受けた。相手は世界的大富豪の後継者で１６歳の天才児、そして７歳のときカイリに求婚してきた、ラルフ・ウィリアム・ロシュバード―。“財も名声も社会的立場も手中にある彼が、なぜ一ホテルマンのわたしを…？”運命が熱くからみあう、ゴージャスＢＬ。

ゴージャスＢＬ！た、確かに…！

この人の書くお話は始めてだったのですが、好きな雰囲気のお話でした。
健気なラルフに胸がきゅんきゅんする…！一途、いちずすぎる…！
いちずな上で優しすぎて押しが弱い。じれったくてじりじりするところもありました。据え膳喰わぬは男の恥だぞ！
でもそんなところも相手を想うがゆえなのだと思うと、すごく愛しく思えます。えぇ子やなぁ…（しみじみ）ちょっと行き過ぎた感じもありますが。調査員を付け恋人関係を調べ済みだったり隠し撮り写真を密かに持っていたり…金持ちはやることが違うね！（笑）でも少し不器用にそれでも一生懸命カイリを大好きな気持ちが、なんだか優しい気分にさせてくれます。
カイリはラルフの専属バトラーに指名されるわけなんだけど、なんかちょっと執事っぽくないか？と思いました。身近なテーマで執事モノをやったら、ホテル従業員とかがそれに近いのだな。