伯爵と妖精 紳士の射止めかた教えます

谷瑞恵

危険な出会いは、恋のスパイス。
妖精博士の少女リディアと、彼女の雇い主の伯爵エドガー。エドガーの隠し子疑惑、リディアが恋の妖精に目をつけられたりと、スリリングなふたりの婚約（？）生活を描くロマンティック短編集。

「きみにあやまられるのって、なんだかそそられるな」

今回は短編集でした。

コウノトリ～では、エドガーの言いわけが…よくそんなペラペラと本当のことのようにホラが吹けるよな。「いつでも協力するよ」と、セクハラすることも忘れない。さすがエドガー！

表題作「紳士の～」がやはり一等好きです。意味もわからず異性を誘う常套句を口にするリディアと、いきなり誘惑されて戸惑うエドガーがさ…やっぱりエドガーはへたれだ！（笑）「きみは、愛してもない男を誘うような女の子じゃない」って、自分で言ってて悲しくならないのかヤツは…。あの伯爵を誘い出すくらい女の子なら誰でもできるというニコの指摘はちょっと的を射すぎていて、笑っちゃった。ほんとのことならなおさら言っちゃいけないと思うよ！

学者と妖精では、カールトン教授とリディアのお母さんの馴れ初めが…リディアはとことん父親似なんだなぁ。（笑）

婚約したものの短編集やら番外編やらでなかなか進展せず…結婚式の準備は着々と進んでるみたいですが…二人は本当に結婚までたどり着けるのかしら？ちょっと不安になります。