超個人的読書記録 ――時間のある時のみ感想も(ネタバレ注意!)
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あさのあつこ
山陰の静かな山あいの町で、九十を超えた老女・松恵が息をひきとろうとしていた。看取るのは、松恵の曾孫で絵心を持つ中学生・東真、松恵の孫に嫁いだ元OL・美代子、近所の花屋店員・史明、松恵の娘で稀な美貌を授かり持った奈緒子。四人ともかつて松恵に受け止められ、救われた過去があった—。屈託や業を抱えながらも、誰かと繋がり共に生き抜いていくことの喜びを、晩秋の美しい風景の中に力強く描き出した連作短編集。
ボッロボロ涙を零しながら読みました…うううーっ
生ある限りいつか死んでいく。死を扱う物語って、たいてい喪失だけを前面に出してくるような気がするのですが、死によってとても優しい気持ちになれました。唐突な死ではなく、寿命をまっとうしたお話だったからかしら…何だか、素敵だと思いました。生きるって、素敵なことなんだ、というのが何でもない一人の老女の死を通して伝わってきたように思いました。
わかってあげられなかったこともたくさんあって、伝えきれなかったこともたくさんあって、けれどそういう思いを全部抱えて生きて、死んでいく。それがとても美しいことだと感じさせられたお話でした。
生ある限りいつか死んでいく。死を扱う物語って、たいてい喪失だけを前面に出してくるような気がするのですが、死によってとても優しい気持ちになれました。唐突な死ではなく、寿命をまっとうしたお話だったからかしら…何だか、素敵だと思いました。生きるって、素敵なことなんだ、というのが何でもない一人の老女の死を通して伝わってきたように思いました。
わかってあげられなかったこともたくさんあって、伝えきれなかったこともたくさんあって、けれどそういう思いを全部抱えて生きて、死んでいく。それがとても美しいことだと感じさせられたお話でした。
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